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【デイトナ675】Fフォークからオイルが漏れてきたので直してみた①【フォーク分解編】

デイトナ675

タイトル通りです!長くなりそうなので、まずはフォークを分解するところまでです。

ちなみにこのフォーク自体は同年式のストリートトリプルの物なので、ナット、ボルトのサイズなど多少違うかもしれません。ボルトやソケットのサイズは定規で測って見るなどすれば確実と思います!

完全にバラバラにはせず、フォークオイルの交換とフォークシール交換がメインです!

完全なOHするにはもう少し道具が必要ですが、そこまで出来る人はきっとこんな素人整備ブログなんか見ないでも自前のサービスマニュアル見ながらサクサク出来てしまうでしょう。

取付は次回載せますが、フォークに使う適合シール類はこちら↓

一応正規のサービスマニュアル見ながらやってますが、個人的にやりやすい方法での作業自作の道具を使用・ただの素人の整備記録になるので、真似する人は自己責任でお願いします。

Fフォーク外すのにまずはタイヤを外さなきゃならないので、タイヤ外しまではこっち参照でお願いします!

規定トルクやら使うオイルやらは次回の組立編で載せるので、とりあえず準備物から~

【準備物】

  1. タイヤ外し道具一式
  2. 24㎜ ソケット?
  3. レンチセット(使うのは14㎜)
  4. スプリング縮めマシーン(自作)
  5. 縮めマシーンの作製に必要な工具(各自用意)
  6. マイナスドライバー
  7. 耐油性の受け皿(オイル排出用)
  8. パーツクリーナーやウエスその他

タイヤ外し道具一式

詳しくは↑の記事参照!

軽く書くと、

  • 前後スタンド
  • 六角レンチセット
  • 17㎜六角とスピンナハンドル

この辺です。

24㎜ ソケット

フォークのてっぺんのとこ緩めるのに使います。

タイヤ外す時に使ったスピンナハンドルの差し込み角に合う24㎜ソケット買いましょう!

ソケットじゃなくてメガネレンチでもOKですが、結局トルク管理で締めるのでソケット推奨。

※くすんだ金色みたいな色のフォークは30mmソケットかもしれません。あとで調べて追記します。不安な方は「ナット サイズ 測り方」とかで調べるの推奨。

レンチセット

使うのは14mmです。コの字になってないと使えないので、コの字の14㎜があればなんでもいいです!

正確には開いてる方はスパナ、閉じてる方はレンチって言うんですね。今知りました。()

スプリング縮めマシーン(自作) &必要工具

これは…いろんなサイトや動画を巡回して、ホムセンで自分で考えて見繕ってもらうしかありません。

プラス、これの作製に使う工具は各自で!まぁ一通りの工具セット持ってるならなんとかなります。

詳しくは作業の方で書きますが、

対角に空いた穴にボルトを引っ掛け、ねじの力で締めてバネを縮めて中に隠れてるナットを露出させてレンチを引っ掛けて緩める」

というものです。この、「対角に空いた穴」は直径8㎜ほどなので、細すぎない程度の入るボルトか、引っ掛けて下げるような作りにすればOKです。

一回使ってみれば大体理解するんですが、最初は「???」かもしれません…まずは見たまんま、似たような装置を作ってみてください!連絡いただければ、詳しい写真とか撮って送りますので気軽にどうぞ!

ただ、「使ったステーとかボルトとか、手順全部教えてくれないと写真だけでは作り方が全然わからない…こんなの作れそうにない…」って人は、フォークを分解組立出来るとは正直思えないので大人しくお店に投げましょう!!

家にあった余りのステーとか使ってるんで若干いびつww

全長はフォークよりも長くないと意味がないので長く
この飛び出たボルトで穴を引っ掛けて、長いねじ棒に付けたナットを締めてバネを下げる

マイナスドライバー

フォークのシール類を外すのに使います。傷つけないように慎重にやるんですが、細いのから太いのまであると楽かもしれません!

耐油性の受け皿

オイル交換のある人はそれでOK。出てくるのは1リットルくらいなのでデカくなくていいです。

その他消耗品

  • パーツクリーナー
  • ウエス
  • 段ボール
  • 手袋

この辺を適当に。

【実作業】

  1. フォークのトップ・シャフト・キャリパーを緩める
  2. 前後スタンドかけてタイヤを外す
  3. フォークを外す
  4. トップを緩めて縮めマシーンにセット
  5. 白のプラスチックパーツの中の14㎜ナットにスパナをかけてトップを外す
  6. オイルを出して、アウターとインナーを分離させる
  7. アウターについてるシール類を外す
  8. 各パーツ洗浄して終了

面倒というか、重要作業は5と7な気がします。要注意

フォークのトップ・シャフト・キャリパーを緩める

タイヤ交換の時と同じ部分+フォークのトップを緩めるだけです。

調べたとこによると、これでいう青の部分の減衰調整部分を一番上まで上げると、後の作業のトップ外しが若干楽になるらしいです。俺は一応やりました。効果があったかはわかりません()

俺のはバーハンなのでハンドル外さないとトップが緩められません。ストトリの人はハンドルから外しましょう。

前後スタンドかけてタイヤを外す

タイヤ交換と同じようにタイヤを外してフェンダーも外します。六角で4点あります。

インナーガードがポロっと取れるので注意、こんな感じについてる

フォークを外す

赤丸部分3点を緩めると外れます。普通のデイトナだとセパハンのところでもう1点緩めるとこあるかも!

少し回しながら下に引っ張ると抜けるかと~、スポッ!!ってなる可能性があるので、ちゃんとフォークをもって落とさないように!

外すとこんな。

トップを緩めて縮めマシーンにセット

最初に少し緩めたので、そのまま回して上に出します。別にビヨン!!ってならないので普通に。

この中の穴に、縮めマシーンのボルトを引っ掛けます。穴の奥に刺しすぎてもダメです。かといって浅すぎると外れて危険です。注意!

上視点
真横視点

白のプラスチックパーツの中の14㎜ナットにスパナをかけてトップを外す

セットしたら、下に下げます。

説明が難しいんですが、「両手で下に押して、上のナットを下に向けて回すをちょっとずつ、両側均等にやっていきます。白いのだけを下げる感じで…

マシーンの下は、フォークから外れないように両足で挟むか、ずれないような作りにしましょう

これやってるときに下外れるとビヨヨンします。危険。

頑張って下げてくと、中の14㎜ナットが見えてきます。少しトップを引っ張ると見えるかも。

これに14㎜スパナを引っ掛けた状態で、トップをソケットかけて緩めます。一回緩めばあとは手で行けます!

ここが一番大変かもww

外れるとこんな

外れたら、縮めマシーンをゆっくり戻して穴開いた白いのも取り出します。

オイルを出して、インナーとアウターを分離させる

オイルを出します。超臭い…

細い棒とバネが出てきますバネは、少し直径が小さい方が上になってます。あとは、巻き数が変わっていたりするらしい。

詳しくは取り付けの時に書きますが、自分で向きは確認しておきましょう。

この時、インナーの中の棒をシコシコするとオイルがさらに出てきます、何回かやりましょう。

このデイトナ675のフォークはKYB製で、シールが付いていてもインナーとアウターはスポっと抜け、あとからシール類を取っています。

他社製のフォークの外し方を見ると、「インナーとアウター外す時に勢いよく引き抜いてカンっと衝撃を与えてオイルシールごと取る」とあるので混同しないようにしましょう。

(もしかしたらそういうとり方もできるのかもしれないけど、少なくとも自分はインナーとアウター分離させてからシールを取っています)

アウターについてるシール類を外す

外すのは、地面側から言うと

  1. ダストシール
  2. ピン
  3. オイルシール
  4. パックアップリング

です。

ダストシールはマイナスドライバーを隙間に刺して、少しずつ浮かせて外します。

全部に言えますが、この作業は内側に傷が付いたらおわりなので慎重に!

ダストシールを外すとこんな感じ。

このピンは引っ掛ければすぐ取れます。

3つ目のオイルシールは、傷をつけないようにマイナスドライバーを引っ掛けてこの原理で頑張ります。ここが一番傷つけやすいので、時間をかけてやりましょう。

とはいえ、軽く圧入されてるので思い切って力を入れないと外れないかも

淵にはなんか挟んでやる

最後の銀のわっかのバックアップリングは手で取れます。

下からダストシール・ピン・オイルシール・バックアップリング

あとは、スライドメタルやらが入っているんですが、完全OHじゃないし外す必要ないのでそのまま。

この時点で、インナーチューブに傷が沢山入っていたらスライドメタルは要交換らしいです。

各パーツ洗浄

ダストシール・オイルシールは交換なので廃棄、バックアップリングは傷もないしそのまま使います。

その他各パーツを洗浄して拭いて、分解は終了です。

特にインナーチューブには傷に気を付けて取り扱いましょう。傷入ったら一発KOです。


以上Fフォーク分解記事でした!

結構ハードルが高そうなイメージですが、

  • 縮めマシーンの作製
  • シール外す際のアウターへの傷注意
  • インナーチューブへの傷注意

分解までで大変なのはこの辺だけかなと思いました。まぁなんだかんだ出来るかと思います!(無責任)

次の組立編はシールが届いたら書きます!

おわり!

コメント

  1. […] 【デイトナ675】Fフォークからオイルが漏れてきたので直してみた①【フォーク分解編】デイトナ675(2012)のフロントフォークのオイル漏れ修理(分解編)です。完全なOHではなく、シール交 […]

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